便潜血検査で陽性(+)を指摘された方へOccult blood test - Positive

便潜血検査で陽性(+)を指摘された方へOccult blood test - Positive

便潜血検査で陽性(+)を指摘された方へABOUT

便潜血検査で陽性(+)を指摘されて不安な場合、下記のような症状も見られないか確認してみましょう。

大腸がん検診についてABOUT

大腸がんの死亡率が上昇し始める40歳以上の方を対象に、人間ドックなどで大腸がん検診を実施します。 40代以上の方が毎年大腸がん検診を受けると、大腸がんによる死亡リスクを6〜8割程度減らすことに繋がるとされています。 一方で、便潜血検査で陽性となる方は全体の5〜10%程度、がんが見つかる方は0.1〜0.2%程度と言われています。 大腸がんの患者様の3割程度は便潜血検査がきっかけで発症に気づくとされ、そのうち7割程度の方は発症間もないがんと言われています。

便潜血検査について

便潜血検査大腸がんのスクリーニング検査として健康診断などの際に便潜血検査が行われています。 採取した便に検査薬を混ぜて、便中に少量の血液が混ざっていないかを確認します。 食道や胃などの消化管の中で出血が起こり、消化液によってヘモグロビンが変性する際には検査では発見されず、大腸での出血のみを見つけることができます。 大腸がんを発症すると、がんの自然崩壊や便に擦れることによる損傷で出血が起こることがあります。これらの微量の出血は目視で確認することは難しいですが、便潜血検査では見つけることが可能です。

便潜血検査「陽性(+)」「陰性(―)」DIFFERENCE

便潜血『陽性(+)」』

便潜血検査で陽性だからといって必ず大腸がんを発症している訳ではありません。 陽性の場合、3%程度が大腸がん、ポリープの出血が30%程度、その他は痔で起こる出血によるものと考えられます。

便潜血『陰性(―)』

陰性だからといって大腸がんを発症していないとは言い切れません。 大腸がんを発症していても、1度の便潜血検査で陽性となる方は6割程度となっており、2度目の検査での8割程度ですので、必ず陽性になるとは限りません。

血便の原因と病気DISEASE

血便はいくつかの原因によって生じるものであり、また、出血部位によって便中の血液の状態も様々となります。

大腸ポリープ

大腸ポリープとは、大腸粘膜にいぼ状の突起物が生じた状態です。便が通過する時にポリープに擦れることで出血が起こり、血便が出ることがあります。ポリープが大きければ大きいほど、出血が起こる恐れも増します。 大抵は出血せずに成長し、大腸がんへと変性します。 便潜血検査で100%見つけられるものではないため、症状だけで確定診断はできません。

潰瘍性大腸炎

大腸粘膜で起こる炎症が長期化している状態です。炎症が起こった箇所から出血が起こり、血便が出ます。ネバネバした便が出る場合もあります。ケチャップのような形状というと分かりやすいかもしれません。 白っぽい粘液が混ざった便が出ることもあり、排便回数も増加する傾向にあります。

大腸憩室

大腸壁が外部に飛び出して憩室が生じた状態です。憩室内で細菌が増殖して起こる憩室炎や、憩室内の血管が損傷して出血する大腸憩室出血などが原因となり、腹痛や血便などの症状が起こることもあります。 複数の憩室が生じている方は、大腸内が狭窄して便の通過に支障をきたし、便通異常が起こることもあります。腹痛が生じることが少ない憩室では大量出血が起こりやすく、真っ赤〜赤紫色の出血があれば憩室出血の疑いが強まります。 治療には入院が必要なことがほとんどですので、なるべく早めに専門医へご相談ください。

大腸がん

便の通過の際にがんが擦れることで出血が起こり、血便が出ます。便の色は黒っぽいことが多いです。 微量の出血が起こりえますが、目視で確認できるほどではないことがほとんどです。 急激な便通異常や下痢などの症状が起こることもありますが、がんが大きく進行している証拠ですので、速やかに専門医までご相談ください。

便潜血検査と大腸がんの関係性

便潜血検査では2〜10%程度の方で陽性が分かると言われています。 また、陽性の方に大腸カメラ検査を実施すると、40%程度の方は問題ありませんが、50%の方が大腸ポリープ、6%の方が発症間もない大腸がん、4%の方が進行した大腸がんが見つかるとされています。 そして、便潜血検査を2回実施すると、進行した大腸がんの8〜9割程度、発症間もない大腸がんの5割程度が見つかるとされています。

虚血性大腸炎

腸管内の血流悪化によってただれや潰瘍が生じる疾患です。下痢、便秘、腹痛などの症状が、突発的に起こることもあります。また、主に左下腹部に急激な痛みが起こりますが、腹痛が生じない方もいらっしゃいます。 特徴としては、赤紫〜真っ赤な血便が腹痛の起こってからすぐに出てくることが挙げられます。

いぼ痔

肛門周辺のいぼ痔からの出血が便に混ざることがあります。外痔核のケースでは肛門痛が起こることもあります。

切れ痔

肛門周辺の皮膚が切れて、便に血液が混ざります。排便時の激しい痛みが起こることが多いですが、自覚症状がないこともあります。 お尻を拭くとペーパーに鮮血が付着することがほとんどで、便器が血で染まるほどの大量出血が起こることもあります。

topへ戻るtopへ戻る
お電話でのご予約・お問合せ Tel.03-5166-8633
24時間受付中 WEB予約
LINEでカンタン LINE予約