胃がんGastric cancer

胃がんGastric cancer

胃がんについてABOUT

胃がん

胃がんとは、胃粘膜の細胞ががんへと変わり、増殖することで生じるものです。 粘膜層で生じたがんは次第に粘膜下層、固有筋層、漿膜と深部へ広がり、膵臓や大腸に至ることもあります。こうした状態を「浸潤」と呼び、一方でリンパや血液を通じて他の臓器へ至ることを「転移」と呼びます。 その他、若年層の発症が多く進行スピードが早いスキルス胃がんでは、胃壁の中でがん細胞が広がるため粘膜増にあまり異常は見られません。そのため、スキルス胃がんは胃壁の伸縮を確認することが重要となります。

胃がんの原因CAUSE

これまで胃がんの発症原因としては以下のように考えられていました。

  • 遺伝的要因
  • 喫煙などの環境的要因
  • 食生活(食塩、魚、肉のこげ)

しかし、最近では重度の萎縮性胃炎とピロリ菌感染が胃がんの発症に関係すると考えられています。 萎縮性胃炎は、加齢や食生活の変化が原因となると言われていましたが、最近ではピロリ菌感染による胃炎が10年以上の長期にわたると、重度の萎縮性胃炎を発症して腸上皮化生が生じることで、胃がんの発症に繋がることが分かってきました。 胃がんの95%以上はピロリ菌感染が原因となると言われていますが、ピロリ菌感染者の全員が胃がんを発症する訳ではありません。しかし、日本では50代以上の方の7割がピロリ菌感染陽性というデータもあることから、発症数が多いとされています。

胃がんの症状SYMPTOMS

発症部位によって異なりますが、多くの場合は症状が現れないと言われており、検診などで偶然見つかるケースがほとんどです。胃がんは胃潰瘍を併発していることがほとんどで、みぞおち周辺に痛みが生じることがあります。また、がんによって胃の内腔や出口が狭窄すると、食事に支障をきたし、吐き気・嘔吐胸焼け腹部膨満感食欲低下といった症状が現れます。さらに、出血によってタール便や貧血といった症状が現れることもあります。

胃がんの検査SCREENING

造影剤を用いてX線検査を実施することもありますが、確定診断のためには組織採取を行う胃カメラ検査が不可欠です。 当院ではまず初めに胃カメラ検査を実施しています。X線検査では小さながんを見つけることは難しく健診でも見つかりづらいためです。

バリウム検査と胃カメラ

胃がんの治療TREATMENT

内視鏡検査による治療

専門医

微細ながんであれば内視鏡検査で切除が可能です。粘膜表面および周辺組織を取り除きます。

 

以下、状況に応じて提携先の高度医療機関をご紹介します。

外科手術(開腹手術、腹腔鏡手術)

進行が始まったがんであれば、外科手術が必要です。がんが含まれる胃の一部もしくは全てを切除・摘出します。 最近では、腹腔鏡で胃がんの手術ができるようにもなっており、傷口があまり目立たず比較的早いタイミングでお仕事や学業にも復帰できます。

化学療法

内服や点滴によって抗がん剤を投与します。抗がん剤の種類は複数あり、進行してしまったがんであれば進行度合いに応じて最適なものを選択されます。 また、手術前後に化学療法を補助的目的で行うこともあります。

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