当院では、経鼻や経口など、複数の内視鏡検査の選択が可能です。経鼻内視鏡は経口内視鏡に比べて嘔吐反射が少なく、鎮静剤を使用していても患者にとって比較的苦痛が少ない特徴があります。ただし、鼻腔が狭い方や鼻の異常がある方には適していない場合があります。そのため、最初に細径スコープで両鼻道の通りを確認し、スティックに抵抗感がある場合や鼻道を通過できない患者には、経口内視鏡に切り替えることがあります。
経口内視鏡でも苦痛が少ないように細径スコープを使用しています。通常のスコープよりも細いため、嘔吐反射などの苦痛が軽減されます。

当院では、最新のオリンパス社製の内視鏡システムEVIS X1を採用し、4Kモニターを使用しています。また、スコープもオリンパス社製の最新型であるOLYMPUS GIF-1200Nを使用しており、細径でも従来の経口内視鏡とほぼ同等の高画質が実現されています。より詳細な観察を希望される方には、通常径の経口内視鏡も選択可能であり、最新のOlympus GIF-XZ1200を使用して検査を行います。これにより、鮮明な画像が得られ、小さな病変も正確に認識することができます。

多くの胃内視鏡検診では通常、鎮静剤を使用しない施設が一般的ですが、当院では患者の希望に応じて鎮静剤を使用した内視鏡検査を行っており、苦痛を最小限に抑えるよう配慮しています。患者の年齢、体格、病歴、過去の鎮静剤使用量などの詳細な問診を行い、鎮静剤の量を調整しています。検査中に苦痛が生じた場合には、適宜鎮静剤を追加投与しています。 また、当院では日本消化器内視鏡学会の専門医による胃がん内視鏡検診を実施しています。

中央区の胃内視鏡検診では、日本消化器内視鏡学会専門医による二重チェックが義務付けられています。 当院でも複数名の日本消化器内視鏡学会専門医が在籍しており、複数の医師による二重チェックを行い、病変の正確な診断と見逃しの防止に努めています。

検査後は、内視鏡のスコープを日本消化器内視鏡学会のガイドラインに従って専用の内視鏡洗浄機で洗浄します。繰り返しの内視鏡検査でも、厳格な手順に基づいた洗浄を行うことで、感染リスクを徹底的に低減しています。